旅行中の車盗難対策!高齢者でも簡単にできる5つの防犯術【安心して旅を楽しむために】
2025.06.25
こんにちは、カーセキュリティ取付専門店 セキュリティラウンジ本部の山口です。
「旅行中、車を置いて出かけるのが不安…」「外出先で車を盗まれたらどうしよう...」と不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
近年は「CANインベーダー」や「リレーアタック」に代表されるデジタル化された盗難手口により、特殊な機器を用いて、迅速かつ静かに車を盗んでいく事例が増えており、盗難件数も増加傾向にあります。
特に車から長時間離れるような旅行や帰省時ほど盗難リスクが上がります。
だからといって、高額なカーセキュリティ用品を取り入れるのは少し抵抗がある、最新のカーセキュリティ用品は操作が難しそうと思う方もいるでしょう。
そのため、旅行で車をご自宅に置いたまま外出する機会が多い方、実家へ帰省する機会が多い方は、「簡単に取り入れることができる盗難対策を知りたい」と考えているでしょう。
今回は、車の盗難対策としてどのようなものがあるのか、日頃から意識するべきこと、女性や高齢者でも簡単に取り入れられる盗難対策グッズをご紹介いたします。
旅行中に車が盗まれる?今起きている現実
盗難被害の発生状況
最近の盗難被害状況について皆様はどれほど把握していますか?
盗難被害は年々増加しており、警察庁より発表された情報によると、2024年は6,080件の車両盗難が認知されており、都道府県別では下表からわかるように愛知県、埼玉県、千葉県などで盗難被害が多くなっています。
これらの都道府県で盗難被害が頻発している要因として車の保有台数が多い、人口が多い、高速道路や港など車の移動手段が複数あることが考えられます。
とはいえ、盗難被害は特定の地域だけで起きているわけではありません。近年では、手口の巧妙化や広域的な犯行グループの存在により、地方や観光地などでも被害が発生しています。
特に旅行中は、長時間目を離すことになりがちで、盗難リスクが高まります。
地域に関係なく、どこに住んでいても・どこへ出かけるにしても、日頃からしっかりとした盗難対策を講じておくことが大切です。
車種別盗難ワーストランキング
皆様が所有している車は何でしょうか?
盗難被害認知件数と同様に警察庁から発表された2024年の車種別盗難ワーストランキングでは、第1位がランドクルーザーで1,064件、第2位がプリウスで539件、第3位がアルファードで488件、第4位がレクサスLXで230件、第5位がハイエースで170件となっています。
2024年 車種別 盗難ワーストランキング(警察庁発表)
順位 | 車種名 | 盗難件数 |
1位 | ランドクルーザー | 1,064件 |
2位 | プリウス | 539件 |
3位 | アルファード | 488件 |
4位 | レクサスLX | 230件 |
5位 | ハイエース | 170件 |
トヨタ車がランキング上位を占める結果となりましたが、これら以外の車が決して安心できるというわけではございません。
犯人は車を盗難する際に、ナンバープレートから特定されることを避けるために、盗難した車で移動しながら、めぼしい車を探す場合があります。
移動用の車であればランキング上位の車以外を盗むこともあるのです。
そのため、ランキング上位の車を所有している方だけでなく、それ以外の車を所有している方へも盗難対策することをお勧めします。
盗難が多い時期・時間帯
盗難は、午後10時~翌午前9時までの間が行われることが最も多く、犯人が人の目を避けやすい時間帯が多いです。
また、年末年始の帰省や連休での旅行のように長期休暇となる機会が多い時期も盗難が発生しやすいため、注意が必要です。
これらの時期に盗難が増える理由として次のことが考えられます。
・長時間不在になる機会が多い。
・交通量が増え、人通りの少ない場所、時間帯が生じやすい。
・年末年始の場合、日が短く、暗くなる時間が早く、人目に付きにくい時間が長くなる。
・長期休暇により、気が緩みがちである。
このため、盗難対策をしていない車は犯人とっては格好の標的となってしまい、盗難が頻発してしまうのです。
難しいセキュリティはいらない!高齢者にもできる防犯対策
車を盗難被害から守るために、高額なカーセキュリティを必ず取り入れなければいけないと考える方もいるとは思いますが、必ずしもそうではありません。
数千円〜1万円程度で手に入る手軽なグッズでも、盗難のリスクをぐっと下げることができます。具体的には、下記4つの対策がお勧めです。
・ハンドルロック
・タイヤロック
・盗難防止ステッカー
・簡易GPSトラッカー
ここでは、高齢の方や女性でも簡単に取り入れられる4つの防犯対策をご紹介します。
ハンドルロック
ハンドルロックを装着することにより、車外からも盗難対策をしている車であることを犯人にアピールできるだけでなく、盗難被害に遭うリスクを大幅に減らすことができます。
犯人は、光、音、人の目につくことを嫌う傾向にあるため、「CANインベーダー」や「リレーアタック」のような手口を用いる犯人は、ハンドルロックを切断する工具を持っていないことが考えられます。
仮に工具を持っていたとしても切断の際に、切断音や火花、盗難にかかる時間を長引かせることができ、車の所有者や周囲に異常を伝える要素にもなり得るため、防犯対策としてハンドルロックは非常に有効だと言えます。
ハンドルロックは、専用キー式なのかダイヤル式なのか、シングルロック式なのかダブルロック式なのかなど、種類が豊富にありますが、装着方法がハンドルに設置し、鍵を回す、あるいはダイヤルを操作し、固定するだけであり、誰でも簡単に装着できる点が魅力です。
ハンドルロックそのものは頑丈であるが、重すぎない点が特長のひとつであり、女性でも高齢者でも容易に扱うことができます。
タイヤロック
タイヤロックもハンドルロックと同様に犯人へ盗難対策していることをアピールできる対策のひとつです。
カラーバリエーションも黄色や赤色のものが多く、犯人の目につきやすくなっています。
タイヤロックはハンドルロックと比較し、重いものが多いですが、素材は頑丈なものが多く、犯人が容易に切断できないようになっています。
ハンドルロックを装着したまま強引に乗り逃げした場合、車の運転自体に不自由が生じ、犯人の逃走の遅延や車のタイヤ周辺に大きな傷が残ることにより、車を売り飛ばすことを考えている犯人にとってはデメリットとなります。
タイヤロックを車両前方に装着し、周囲へ盗難対策をアピールすることは大きな抑止力となるでしょう。
盗難防止ステッカー
盗難防止ステッカーも非常に有効な盗難対策のひとつです。
盗難防止ステッカーの種類は多岐に渡り、カーセキュリティブランドの名前が印字されているものや「盗難防止装置装着車」と印字されているものなどがあります。
犯人もカーセキュリティブランドを把握していることが多いため、盗難防止ステッカーを見ただけでも車を盗むのを躊躇うことが考えられます。
実際にそのブランドのカーセキュリティを取り付けしていても、取付していなくても犯人が盗難を諦める理由のひとつになります。
簡易GPSトラッカー
簡易GPSトラッカーも非常に有効な対策ではありますが、他の3つとは異なっており、盗難を未然に防ぐものではなく、盗難された後、早期に車を見つけることができる、犯人の逃走ルートを追跡することができる対策です。
専用ブラウザーサイトを通して、設定した時間ごとに位置情報を検索できるGPSトラッカーもありますが、AirTagのような簡易的なものでも十分追跡可能です。
簡易GPSトラッカーを利用するときは、犯人が盗難時に取り除けるような目に付く位置、設置位置として予想されやすい運転席下などではなく、ダッシュボード周辺のパネルの内側など容易にバレない位置に設置することが重要です。
また、簡易型GPSトラッカーは、スマートフォンにBluetooth接続などを用いて登録するだけで利用準備が整うので、別途通信契約を結ぶ必要はありません。
簡易型GPSトラッカーには、対象デバイスや同ブランドのスマートフォンが近くにない場合、位置情報を確認できないという欠点もありますが、「インターネット上での契約の結び方がよくわからない」、「購入したその日にすぐ使えるようにしたい」という方にお勧めの対策のひとつです。
常日頃からできる3つの対策
車の盗難を防止するために必ずしもセキュリティが必要というわけではありません。
常日頃から次の3つのポイントをチェックするだけでも十分な効果が期待できます。
・車内に荷物を残さない
・必ずロックする(スマートキーも節電モード活用)
・駐車場所を工夫する(防犯カメラ設置場所など)
こちらでは、上記3つのチェックポイントについて解説していきます。
車内に荷物を残さない
車上荒らしや車両盗難を行う犯人は、事前に車や車内の状況、車周辺の状況を確認することがあります。
普段から荷物を車内に置いたまま移動する方は、盗難の標的にされる可能性が高まります。
そのため、車外から簡単に確認できない位置に荷物を置くことでも効果はありますが、常日頃から車内に荷物を残さないように心がけておくことにより、犯人の標的にされるリスクを減らすことができるでしょう。
必ずロックする(スマートキーも節電モード活用)
車から離れるときに車をロックすることにより、犯人にあたかも車の所有者であるかのように車内を物色される可能性を大幅になくすことができる上に、荷物を盗まれるリスクも減らすことができるでしょう。
また、スマートキーの場合は「節電モード」に設定することをお勧めします。
車の鍵をご自宅の玄関に置く場合が多いと思いますが、そのような状況では、スマートキーの電波を悪用して車のロックを解除する「リレーアタック」が起きやすくなってしまいます。
「節電モード」が有効になるとスマートキーは車との通信を断ち、反応しなくなるため、電池を長持ちさせるだけでなく、「リレーアタック」のようなスマートキーの電波を利用した盗難手口の対策にもなります。
駐車場所を工夫する(防犯カメラ設置場所など)
外出先で駐車する際やご自宅に駐車する場合でも駐車場所を工夫することによって盗難被害に遭う可能性を大幅に減らすことができます。
犯人が車のドアを開けられない、開けづらい壁際によせて駐車するだけでも防犯効果が期待できます。
外出先の場合は、駐車場の端ではなく、なるべく人目に付きやすい位置に駐車する方が良いでしょう。
ご自宅の場合は、駐車場所を撮るように防犯カメラを設置することをお勧めします。
近の防犯カメラは高機能で、以下のような特徴があります:
- 専用アプリから、外出先でも映像の確認や録画の再生が可能
- 人の動きを検知して通知する機能
- スマートフォンから音声を送信し、カメラを通じて犯人を威嚇できる機能
犯人に監視されていると思わせることも重要なので、防犯カメラは非常に有効的な対策となるでしょう。
旅行中の車盗難対策!高齢者でも簡単にできる5つの防犯術【安心して旅を楽しむために】、まとめ
旅行中に車を盗まれないか不安…そんな方にこそ、事前の備えが旅の安心に直結します。
特に高齢の方でも取り入れやすい対策としておすすめなのが、ハンドルロックやタイヤロック、盗難防止ステッカーといったシンプルかつ視覚的に効果を発揮する防犯アイテムです。
導入の際は、「装着や解除が簡単か」「強度があるか」「犯人に“対策済み”と分かるか」などをチェックしましょう。
さらに一歩踏み込んだ防犯を検討したい方は、カーセキュリティ専門店「セキュリティラウンジ」の無料相談を活用してみてください。
この無料相談では、ライフスタイルに合わせた対策提案が受けられるだけでなく、実際にハンドルロックやタイヤロックを試してみることも可能です。
また、最新の盗難手口に対応した本格的セキュリティを、デモカーで体験できるサービスもあるため、初めての方や機械に詳しくない方でも安心して相談できます。
「何をどう対策すればよいかわからない」という方こそ、セキュリティのプロに無料で相談できる機会を、ぜひ活用してみてください。まずは、お近くの店舗へのご来店予約をこちらのページからどうぞ。